心理学・こころ関係の本紹介ブログ 忍者ブログ

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chome(マイコ)
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愛知県でカウンセリングルームを開業している
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                                        産業カウンセラー 電話相談員                       「こころ」について学んでいこうとしている人たちに、ぜひ読んで欲しいなぁと思ったお勧め本を、感想や日常のことなどを交えながら少しずつご紹介していこうと思います(^-^)
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2024/03/19 (Tue)
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2006/04/24 (Mon)
遠藤 裕乃さん ころんで学ぶ心理療法 (日本評論社)


サブタイトル 『初心者のための逆転移入門』


カウンセラー養成講座などで初めてカウンセリングを学ぶとき
『来談者中心療法』
というものを基本にして学ぶことが多いと思います。

で、その『来談者中心療法』というものはどういうものかというと

 ○カウンセラー自身が『自己一致』していること
   ありのままの自分でいる、、ということ。
   自分の内面の感情をそのまま受け止め、否定したり歪曲
   したりしないでいられるということ。

 ○受容(無条件の肯定的配慮)
   カウンセラー自身の欲求を満たすために、クライエント
   (相手)に「あり方」を望んでいないこと。
   かけがえのない独自の存在として尊重すること。

 ○共感的理解
   クライエント(相手)の主観的なものの見方、考え方、
   感じ方を、その人のように見たり考えたり感じたりする
   ということ。
   
、、、と私は養成講座で教えられました。


でも実際に相談の現場にでてみると
こんなにスパッ、、と自己一致したり受容したり共感的理解したりなかなかできないのです。

自己一致していたつもりが、本当はなんだかムカムカしているのにそんな感情を持ってはダメだと考えて『別になんとも感じてません』みたいに振舞ってしまったり
受容しているつもりが、いつのまにか自分の思う「理想のあり方」へ相手を導きたいと思ってしまっていたり
共感的理解をしようとしているつもりが、自分の考え方を押し付けてしまっていたり

そんなときは大抵
そのときは気づかなくて「上手に聴けた」などと思ってしまい
後になって『あぁ、、やってしまった』と落ち込むのです。


これはカウンセラー側の『逆転移』で起こってしまうこと。
自分と相手との間に境界がなくなってしまって起こってしまう
ことです。

『相手のことは相手のこと』という大前提を忘れてしまった結果です。


この本を読んだのは、まだ産業カウンセラーの資格をとったかとらないか、、の頃です。
先日参加した講座で講師の臨床心理士の先生が『ぜひ読んでください』と紹介されていて
思い出したようにもう一度書棚から引っ張り出してきました。


***

 第一章 出だしからころんだ、はじめての面接
 第二章 つまづいた石の正体は
      逆転移とは何か?
 第三章 逆転移の傾向と対策
      ベテランセラピストを対象にしたインタビュー調査から
 第四章 面接に慣れたと思ったら
      「よい子」のクライエントという落とし穴
 第五章 境界例の心理療法と逆転移
 第六章 逆転移を生かしてみよう
      自己開示技法の実際
 第七章 面接室を取り巻く環境と逆転移
 第八章 初心者のための覚え書き

          ***『ころんで学ぶ心理療法』より抜粋  


こうして書いているうちに
自分こそ、もう一度読み直さなければ、、という気持ちになってきました(^^;

『上手くいった』などと感じて
鼻がすぅーっ、、と伸びていったらカウンセラーは終わりです。

上手くいかないのがカウンセリング
毎日毎日が勉強
謙虚に日々精進

肝に銘じていきたいと思います。 


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