心理学・こころ関係の本紹介ブログ 忍者ブログ

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chome(マイコ)
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産業カウンセラー
心理相談員
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愛知県でカウンセリングルームを開業している
一児のお母さんです。

どうぞよろしくお願いします(^o^)ノ

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                                        産業カウンセラー 電話相談員                       「こころ」について学んでいこうとしている人たちに、ぜひ読んで欲しいなぁと思ったお勧め本を、感想や日常のことなどを交えながら少しずつご紹介していこうと思います(^-^)
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2019/10/20 (Sun)
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2006/08/14 (Mon)
藤沢優月さん 夢をかなえるオーダーメイドの方法  幻冬舎



しばらくご無沙汰になっていました(^^;

このところの暑さ(夏が苦手な私です^^;)と忙しさで
なかなか本を手にとるヒマもありませんでした。
先日図書館で借りた本は、もう一度ちゃんと読んでみたいと思っていて
ここに登場するのはもう少し先になりそうです。

。。。

と、そんなときにふと立ち寄った本屋さんで
たまたますぐに目に飛び込んできた本が
『夢をかなえる、、』でした(^-^)
それも、たった一冊だけ残っていて
まるで今の私に買われることを待っていたみたいで、
思わず手にとりレジへ直行してしまいました。


これからを決めていく分岐点に立っている私にとって
タイムリーな、
とても心に入ってくることがちりばめられた内容で、
あっという間に読破してしまいました(^-^)


>>>


夢をかなえるために、幸せになるために
時間を大切に使いたい。
でも、どうやったらいいんだろう?

そう思っていた自分に、優月さんは教えてくれます。


『まずは、前提が逆だったのです。「成功したら幸せになれる」のではなく、自分に満足して幸せに生きられるからこそ、成功がやってくる。』

『生きることができるのは、つねに「今、ここ」の時間だけ。それなのに「明日、1週間後、将来」に幸せを託すなら、肝心の「今」に生きる人が誰もいなくなってしまう。』

『夢の世界は努力と苦しさと辛抱の世界ではなく、穏やかで、地に足が付いていて楽しい世界。そして真の成功とは、心に眠るタネを花開かせること。』


直感の声(内なる声)に耳を傾けてみることが大切で、
その声は、「超ネガティブな声」とも「超ポジティブな声」とも違うということ。



確かに私の周りで素敵に自分の人生を楽しんでいる人たちは
皆自分の直感を大切にしているようです。
毎日を豊かに過ごしているのがとても伝わってきます(^-^)

私も自分の直感の声(内なる声)に身をゆだねてみようかな、
この本に今出会ったことも、
『そうしてみたら』。。という何かのメッセージなのかもしれないなぁ。


これからどっちの方向へいこうか迷って立ち止まっている人や、
行きたい方向は決まっているのに、一歩を踏み出す勇気の出ない人、
あなたがこのブログに出会ったのも
もしかしたら何かのメッセージかもしれません(^-^)

あなたの直感の声が何かを言っていると感じたら
静かに耳を傾けてみてはどうでしょう。
そこから少しずつ、いろんなことが始まっていくかもしれません。



2006/05/31 (Wed)
斎藤 学さん 家族依存症 新潮文庫



この本の中に、次のような文章があります。

『イギリスの小児科医で精神分析家でもあったウィニコットは、「ひとりでいる能力」ということをいっています。この能力がないと、寂しさや絶望の感じを持たずにひとりでいることができません。真の個性の発達も他人への献身も、この能力なしには展開しません。この大事な能力は、抱きかかえる母の中で芽をふきます。やがて成長に応じて、腕の中から膝の上へ、そして部屋の中、家の中、更に外部へと「ひとりでいられる」範囲は広がりますが、どこにいるにせよ、子どもは「母と共にいる」ことを確信しているのです。一方、こうした確信が持てない子どもにはどうしようもない寂しさがまとわりつきます。』


我が家の小学生の息子は、少し前までずっと『寂しい病』にかかっていました。
親の私たちはお互いに仕事を持っていて毎日が忙しく、息子となかなか一緒に遊ぶ時間が持てない、、というのもきっと原因だったと思います。

でも、それよりもたぶん、
「なんでできないの!」と毎日叱り
(できないのは彼の性格のせいではなく、ADHDという障害のためだったのです)
『できない自分』を受け入れてもらっていない、、と感じさせてしまったことが、彼の寂しさの一番の原因だったんだなぁ、、と思っています。


『寂しい病』にかかった彼は、親の愛情をしっかりと信じることができず、
一緒にいるのに寂しい、寂しい、、と感じていたようでした。
それに気づいてからは、『いつも彼の心にお父さんもお母さんもいるんだよ』ということを何度も何度も伝えるようにしています。
できてもできなくても、どんなであっても
あなたは私たちの大切なかけがえのない存在なんだよ
ということを彼にたくさん感じて欲しいと思っているのです。


『共依存』という言葉があります。
何かに依存せざるをえない精神状態に陥って自分を見失ってしまっている人と、愛情、心配の名のもとに依存症者を縛る、、という行動に溺れる人。

この本では『愛されている必要のある人』と『愛しすぎる人』との関係こそが共依存症に他ならず、
各種の依存行動はこうした関係の中に繁茂する。。と書かれています。

知識としてなんとなく知っていた私ですが、
この本を読むことで『こころ』で少しずつですが理解できるようになった気がします。
そして、私も息子を『愛情という名のもとでがんじがらめに縛っていた』のだ、、と気づきました。


今その渦中にある人や
もしかしたらそうかもしれなくて、それを認められない人は
読んでいて苦しくなることがあるかもしれません。
でも、どうか諦めないで欲しいと思います。

『共依存』、『共依存から始まる他の依存症』から目をそむけず
逃げないでしっかりと向き合っていくことから
回復の道は始まるのです。


2006/05/20 (Sat)
林 恭弘さん 落ち込みグセをなおす練習帳 総合法令


サブタイトル 『ポチ・たまと読む心理学』


140ページ弱の、とても読みやすい本です。
心理学やカウンセリングのことをあまりよく知らない方も
心ってどういうものなのか
ストレスってどんなものなのか
どうすればもっと楽に気持を持っていけるのか
などを知ることができます。

また、普段は難しい本ばかりを読んでいる
今学んでいる最中の人たちや
私のような駆け出し相談員・カウンセラーの方たちにも
基本に立ち返って大切なことをもう一度おさらいできる
良い本だと思いました。

なぜ『ポチ・たまと読む。。』なのかというと
各章の終わりに
性格の異なる犬の「ポチ」と猫の「たま」のコメントが
載っているのです(^-^)

こういう人はこんなふうに思ってみると(考えてみると)良いですよ

ということを、ポチ・たまの会話から
ヒントとしてもらえるようになっています。



***

「プラス思考」

だれもが知っているこの言葉ですが、ほとんどの人が、具体的にプラス思考になれる方法を知らないのが、事実ではないでしょうか?
この本では、あなたのこころを広げて、ありがたくない出来事を乗り越えてゆくための、「プラス思考」をつくる「具体的な方法」について、考えてゆきます。
しかし、いまちまたで言われてきた、根拠のわかりにくい、単なるプラス思考ではありません。
「あなたのこころのシステムを、きっちりと書き換え定着する、プラス思考の方法」を心理学に基づいて紹介してゆきたいと思います。


    ***『落ち込みグセをなおす練習帳』より抜粋



同じことが起こっているのに
なんとも感じない人もいれば、少し感じる人もいる。
とんでもないことだと感じてしまう人もいる。

「自分の世界を作っているのは自分の心」

そんなことをこの本は教えてくれています。







 
2006/05/13 (Sat)
司馬 理英子さん のび太・ジャイアン症候群3
   『ADHD 子どもが輝く親と教師の接し方』 (主婦の友社)



我が家の小学高学年の息子は
ADHD(注意欠陥・他動性障害)っぽい子どもです。
なぜ『ぽい』のかというと
診断を受けてはいないからです。

ただ、多動の面はあまりなくて
注意欠陥性の項目にはほとんどが当てはまります。
なので、ADD(注意障害)なのではないかな、、と思っています。

息子のことについては別のブログに書いていますので
もしも興味のある方は(笑)読んでみてください。


『ADHD』という障害が存在するんだということを知って
自分の息子に当てはまることがわかったとき
とてもショックでした。
でもその反面、知ることができて良かった、、とほっとしたのも事実なのです。

それまでは
『自分の育て方に原因があるのだろうか』
と自分を責めていました。
『こんなはずじゃない、この子はただ怠けているだけ』
と自分に言い聞かせ
何度言ってもできない息子を叱ってばかりの毎日でした。

でも、ADHDなのかもしれないとわかって
息子が怠けているわけではないこと
私の育て方のせいだけではなかったこと
を知ることができてからは
自分を責めることはもうやめよう
ADHDもひっくるめて息子のありのままを受け入れよう
この子が自分自身のことを大好きになれるように
少しでも自信をつけてくれるように
工夫して子育てしていこう
と思えるようになりました。


この本に出会ったのもその頃です。
我が子がそうなのかもしれない、、と認めることは
やっぱり怖いし辛いです。
それでも、その怖さや辛さを親が乗り越えたとき
子どもは輝きを取り戻していくのではないか。。と思います(^-^)


今、我が家の息子は科学が大好きな少年になりました(^-^)
前よりは友達との距離を上手にとれるようになり
付き合い方も上手になってきました。
まだまだ忘れ物、なくし物だらけだし
整理整頓はまったくできないし
時間の感覚も少しずれてます(苦笑)

でも、科学のことならとてもよく知っています。
一度見たり聞いたり読んだりしたことは忘れません。
将来は科学者になりたいという子どもに
(なれるかどうかは別として)
親として何がしてあげられるかな
どんな体験をさせてやれるかな
そんなことを思いながら子育てをしています(^-^)

そして、この子は手のかかる分だけ
いろんな大切なものを親の私たちに残してくれる
そんな気がしているのです。




2006/05/10 (Wed)
磯部 潮さん 人格障害かもしれない 光文社新書


サブタイトル『どうして普通にできないんだろう』


精神科医で臨床心理士でもある著者の臨床体験をもとに
精神医学や心理学をあまり学んだことのない一般の人たちにもわかりやすい言葉で書かれた本です。

米国精神医学会が制定している
『DSM-Ⅳ 精神障害の分類と診断基準の手引き』
をもとに
いろいろな人格障害についてのパターンや症例について
具体的に書かれています。


人格障害の分類には10種類あり
下記の通り3つの群に分けられています。

A群・・奇妙で風変わりに見える人たち
    1.妄想性人格障害
    2.分裂病質人格障害
    3.分裂病型人格障害

B群・・演技的で情緒的にもろい人たち
    4.境界性人格障害
    5.反社会性人格障害
    6.自己愛性人格障害
    7.演技性人格障害

C群・・不安や恐怖を感じている人たち
    8.回避性人格障害
    9.強迫性人格障害
    10.依存性人格障害


今まで受けてきた講座などでは
この中のほんの一部の症例についてしか触れることがなかったので
この本を読んでやっと人格障害について少し頭の中を整理することができました。

ただ、個人的には
少し極端な症例を用いている部分が多いように感じたことと
カウンセラーやセラピストなどにとっては
「もしかしたら人格障害っぽい人なのかな、、」
という『見立て』をしていくために必要な知識であって、
診断をしていくのはあくまでも精神科医である、、
ということを
きちんとわきまえた上で活用していくのであれば
良い本となるのではないかな、、と感じました。


自らを境界性人格障害と称していらっしゃる方の
ホームページ『境界例と自己愛の障害からの回復』
ttp://homepage1.nifty.com/eggs/index.html
(頭にhをつけてくださいね)
は、境界例の方たちがどのような心理状態でいるのかを丁寧に説明してくれています。
参考になるのでぜひ読まれてみては、、と思っています。




2006/05/03 (Wed)
田辺 等さん ギャンブル依存症 (生活人新書)


この本は、実は私はまだ読んでいません。
ある人が『パチンコ依存症』に陥りかけていることを知って
アマゾンで購入し、その人に読んでもらいました。

その人はパチンコにのめりこんでしまう自分が自分や周囲に及ぼす影響を痛感し始めていたのですが
どうしてもそこから這い出すことができないでいました。

この本を読んでもらって

 ギャンブル依存とはどういうものか
 どんな人が陥りやすいのか
 依存症に陥る脳の仕組み
 自分がギャンブル依存症であるということ
 どれほどの怖い『病気』であるのか
 周囲の人々の苦しみはどのくらいのものか 
 この先も続けていった結果の恐怖 
 回復するためにはどうしたらいいのか

を知ってもらいました。

今、その人は依存対象である『パチンコ店』に一切近づかない生活を頑張ってしています。


***

自分が自分のままでよいのだという肯定感が揺らぐとき、人はさまざまな依存対象を求めます。
酒は、酔いの中で肥大した自己象を体験できます。ギャンブルは、勝つことで達成感と戦利品によるかりそめの有能感を体験できます。
脅迫的買い物は、華麗さ、豪華さ、きらびやかさの装飾で、周囲から賞賛の眼差しを勝ち取ることができます。
そして、献身的に愛し続けることは、苦難に耐えることが人生の価値であるかのように錯覚させるのです。
多くの依存症者に、ギャンブルにはまりやすい心の状態がありました。そして初心者でも大勝できる高い賭博性をもつギャンブルに出会い、安易に消費者金融から借金を重ねることで、依存症が多発しています。
本書を読んで、依存症ご本人、またその家族の方々の苦しみが少しでも軽くなっていただければこれにまさるよろこびはありません。

             ***『ギャンブル依存症』より抜粋



残念ながら
『今度やったら離婚する』と約束しても
無意味なのが依存症です。
他人との約束や、自分の意思だけでは簡単にやめることができないのが
依存症なのです。

一緒にやめる為に頑張ってくれる誰かが必要です。
そのためには、依存症の仕組みをちゃんと知ることもとても大切なことです。

そして一番大切なのが
『自分はもしかしたら依存症なのかもしれない、、』
と思うこと。
もしもそう思うことが一つでもあれば
怖がらず謙虚にしっかりと認めること。

それが最初の一歩だと思っています。




2006/04/29 (Sat)
不安・抑うつ臨床研究会 不安症の時代 (日本評論社)


認知行動療法の坂野雄二先生や、パニック障害に携わっていらっしゃる貝谷久宣先生など
精神神経科、心療内科の専門医、臨床心理士の有志によって設立された『不安・抑うつ臨床研究会』という研究会によって書かれた本です。

不安症というものにはどんなものがあって
どのようなメカニズムで発症し、どのように対処していったらよいかをとてもわかりやすく例をあげて書かれてあります。

パニック障害という名前が米国精神医学会に登録されたのは1980年ですが、日本で知られるようになったのはまだまだ最近のことだと思います。

高校生の頃、学校からの帰り道に急に息ができなくなって胸が痛くなり、その場にしゃがみこんでしまうことが何度かありました。
そのときはいろいろ検査をうけたのですがどこも異常がなく
3年生になって部活が終わった頃に、なぜか自然に症状は消えていました。

大学生の頃にもアルバイト先のスーパーで同じようなことが何度もありました。
その頃は、家庭のことや恋愛のことでろいろあった時期で
自分ではまったく元気に過ごしていたつもりだったんですが
相当なストレスで心がパンク寸前だったのかもしれません。

自分に自覚がないのに急にそういう症状になってしまうので
いつまたそんな症状が起こるのかわからず
びくびくしながらバイト先に通っていたのを思い出しました。


***

不安症をもった人が医療機関にかかる割合は数%にも満たないといわれています。大部分の人は一人で悩んでいらっしゃるのだと考えられます。
本書はおもにこれらの人々のために書かれたものです。しかし、このような人たちをとりまく家族や友人、また、精神保健関係の方々にも充分手応えのある読み物になるよう配慮しました。
不安症の精神医学はこの10年間飛躍的に進歩してきました。科学的アプローチが可能になってきたのです。
本書は、このような医学の発達が実際の医療の場で多くの人々に利用され、不安症にかかった人々の悩みがすこしでも軽くなることを望んで書かれました。


              ***『不安症の時代』より抜粋


カウンセリングやセラピーに携わっていく人たちにも
とても大切な知識であり、知っておくべきだと感じることが
この本には書かれていると思います。

ぜひいつでも手に取れる場所に置いておいて欲しい一冊だと思っています。


著者のお一人である貝谷先生の所属されている
医療法人和楽会のホームページは、とても勉強になりますので
一度覗かれることをお勧めします。

ttp://www.fuanclinic.com/index.html
(頭にhをつけてとんでくださいね)










2006/04/27 (Thu)
佐藤 誠さん 高塚 雄介さん 福山 清蔵さん
                   電話相談の実際 (双文社)


この本の中に、《相談員の資質》というコラムが載っています。

読んでみて、これは電話相談員に限らず
人の心に接する、、ということに携わっていく全ての人たちに
あてはまるのではないかと思いました。

誰かを助けたい、誰かの力になりたい
その強い気持ちだけでは、厳しいけれどこの仕事はできない。
そのことをしっかり教えてくれています。


***

 《相談員の資質》
 

 ○ ある程度の苦痛、挫折、喪失の体験を積んでいること。
  これは人の感情を受け止めるときに必要なセンスに関わっ
  ている。
  しかし、現在大きな困難や傷をもっている場合には相談が
  安定的に行われない要因となる。

 ○ かなり大変な辛酸をなめたとか、想像を絶するような体験
  をしているとか、という場合にも相談がうまくいかない要因
  となる。
  それは自分の体験の比重が大きすぎて、人の現在の苦痛
  や困難が相対的に「軽く」「つまらない」ものに感じ取れる
  からである。

 ○ 相談員が自分を嫌いである場合には、コーラー(電話を
  かけてくる人)が困難や課題を乗り越えていくことに「嫉妬 
  したり」「邪魔したくなる」ことがある。
  逆に過度に自分の問題に相手を巻き込んでいくこともあ
  る。 

 ○ 人をくつろがせる能力をもっていること。そのためには過   
  度の緊張をもっていないことや、人に対する敵意、競争心
  をもっていないことが必要である。

 ○ 人の変化に対して過剰で性急な期待をもたないこと。

 ○ 自分がどんな問題に過剰にはまり込みやすいか、うろた
  えやすいか、興奮しやすいか、どんな人を嫌いになりやす
  いか自分自身が乗り越えていない問題はどこにあるかなど
  について知っている必要がある。

         
               ***『電話相談の実際』より抜粋      



私の師匠でもある開業カウンセラーの先生が言っていました。

「まず大切なのは、
道具である自分自身というものをしっかりとわかっていること」


『仕事となれば、自分は変われるから大丈夫』と思う人がいたら
その人は、まだそのような仕事に携わるべきではないのでは
ないだろうか。
携わる前に、
この本に書かれていることや、先生の言葉の意味を
考えて感じて欲しいと思います。

考え感じていくと、とても悩むことになるかもしれません。
でも、それが大切なことだと私は感じています。



2006/04/24 (Mon)
遠藤 裕乃さん ころんで学ぶ心理療法 (日本評論社)


サブタイトル 『初心者のための逆転移入門』


カウンセラー養成講座などで初めてカウンセリングを学ぶとき
『来談者中心療法』
というものを基本にして学ぶことが多いと思います。

で、その『来談者中心療法』というものはどういうものかというと

 ○カウンセラー自身が『自己一致』していること
   ありのままの自分でいる、、ということ。
   自分の内面の感情をそのまま受け止め、否定したり歪曲
   したりしないでいられるということ。

 ○受容(無条件の肯定的配慮)
   カウンセラー自身の欲求を満たすために、クライエント
   (相手)に「あり方」を望んでいないこと。
   かけがえのない独自の存在として尊重すること。

 ○共感的理解
   クライエント(相手)の主観的なものの見方、考え方、
   感じ方を、その人のように見たり考えたり感じたりする
   ということ。
   
、、、と私は養成講座で教えられました。


でも実際に相談の現場にでてみると
こんなにスパッ、、と自己一致したり受容したり共感的理解したりなかなかできないのです。

自己一致していたつもりが、本当はなんだかムカムカしているのにそんな感情を持ってはダメだと考えて『別になんとも感じてません』みたいに振舞ってしまったり
受容しているつもりが、いつのまにか自分の思う「理想のあり方」へ相手を導きたいと思ってしまっていたり
共感的理解をしようとしているつもりが、自分の考え方を押し付けてしまっていたり

そんなときは大抵
そのときは気づかなくて「上手に聴けた」などと思ってしまい
後になって『あぁ、、やってしまった』と落ち込むのです。


これはカウンセラー側の『逆転移』で起こってしまうこと。
自分と相手との間に境界がなくなってしまって起こってしまう
ことです。

『相手のことは相手のこと』という大前提を忘れてしまった結果です。


この本を読んだのは、まだ産業カウンセラーの資格をとったかとらないか、、の頃です。
先日参加した講座で講師の臨床心理士の先生が『ぜひ読んでください』と紹介されていて
思い出したようにもう一度書棚から引っ張り出してきました。


***

 第一章 出だしからころんだ、はじめての面接
 第二章 つまづいた石の正体は
      逆転移とは何か?
 第三章 逆転移の傾向と対策
      ベテランセラピストを対象にしたインタビュー調査から
 第四章 面接に慣れたと思ったら
      「よい子」のクライエントという落とし穴
 第五章 境界例の心理療法と逆転移
 第六章 逆転移を生かしてみよう
      自己開示技法の実際
 第七章 面接室を取り巻く環境と逆転移
 第八章 初心者のための覚え書き

          ***『ころんで学ぶ心理療法』より抜粋  


こうして書いているうちに
自分こそ、もう一度読み直さなければ、、という気持ちになってきました(^^;

『上手くいった』などと感じて
鼻がすぅーっ、、と伸びていったらカウンセラーは終わりです。

上手くいかないのがカウンセリング
毎日毎日が勉強
謙虚に日々精進

肝に銘じていきたいと思います。 


2006/04/21 (Fri)
富田 富士也さん いい母親をやめたい事情 (佼成出版社)


サプタイトル『家族とつながりたい妻たちのSOS』

この本の中には、
世の中のお母さんと呼ばれるいろんな人たちの気持ちが
いっぱいつまっているなぁと思いました。
私も子育てをしている現役の母親ですが
「ああ、そうそう」「そうなんだよね」と心の中でつぶやきながら読みました。


なぜ育児が辛くなるのか。
どうして我が子なのに可愛いと思えなくなってしまうのか。

「いい母親」象に縛られて
上手くいかない子育てとのギャップで苦しむお母さんたち。

お母さんの気持ちがいっぱいいっぱいになってしまうと
子どものサインは見えなくなってしまいます。
子どもを条件つきでしか受け入れられなくなってしまいます。
そして、そんな自分のことを責めては
また辛くなってしまうのです。

そんなとき家族の中に自分の味方になって話を聴いてくれる人がいたら
どんなに救われるでしょう。
家族にはいなくても、誰かたった一人でもいいから
味方になって聴いてくれる人がいてくれたら
最近起こった悲しい事件は起きなかったのかもしれません。


***

「いい母親」に疲れ、「いたらない、わがままな母親」になり、一息ついたとき、子は「本当の本物の親の正体」を見て、「なんだお母さんも僕と一緒で弱いところも、下品なところもあるんだ」と安堵します。そしてその母親こそ、まぎれもない「僕の母親であり、僕はこの母親の子ども」であることに、心底から落ち着きます。
 さらにそこで、親であることに自信を失った母親を、それでも『母親』と呼んでくれる子どもの健気さに多くの母親は気づき、髪振り乱してもいざとなれば、”捨て身になって”子どもを家族をかばっていくのです。その意味で、逃げられない親子関係があればこそ、母親は「いい母親」の仮面を安心してはずすことができ、「すっぴんの母親」を子どもに認めてもらいつつ、「いざ捨て身のとき」の感性を磨いていけるのではないでしょうか。

           ***『いい母親をやめたい事情』より抜粋


自分のそのままを受け入れることができるからこそ
誰かのこともそのまま受け入れることができるのかもしれません。
そのとき初めてちゃんとまっすぐに向き合えるのかもしれません。

ダメなところもあっていい。
完璧じゃなくてもいい。
それでも私はあなたのお母さん。それでもあなたは私の大事な子ども。

いつもは頼りないかもしれないけれど
いざというときは
「お母さん」と懐に飛び込んできたときは
この手でギュッと抱きしめてあなたを守るからね。


そんなお母さんになれたらいいなぁ、






 
2006/04/20 (Thu)
小瀬村 真弓さん ヒプノセラピー 自分の感情をみる練習
                           (アルマット)


『退行催眠』のイメージが強かったので
今まではあまり触れてこなかったのですが
この本を読んだら、
とても共感できて心の中にストン、、と落ちました。
カウンセリングを学ぶ人たちにとっても
心について学ぶのに
とても良いものなのじゃないかなぁと思いました。


>>>

ヒプノセラピーで扱うのは
顕在意識の奥にある「潜在意識」というもので
この潜在意識は
『無限の力がある』『内なる神』ともよばれています。
自分のことをいつも愛し守ってくれる存在で
今の自分にとって良くないことはしないように守ってくれるのだそうです。

顕在意識(いつも感じている意識)では
「頑張ろう」「やってみよう」
と思う自分がいるのに
なぜか心にもやもやするものがあったりするのは
潜在意識が「自信が持てない」とか「怖い」とかの心を作り出していて
自分にストップをかけようとしているからだそうです。

多くの人はその心のもやもや、、という感覚(感情)の奥にある
「自信が持てない」「怖い」
という感情、心に気づかないまま頑張ろうとして
わけのわからないもやもやするものを感じたりするのです。

なぜ潜在意識はストップをかけようとするのでしょうか?
それは、頑張ることのほうが今の状態よりもうんとストレスがかかるからです。
その大きなストレスから今の自分を守ろうとするのです。
でも、
それではこれから頑張ろうと思っても頑張っていくことができなくなってしまいますよね。

だから、、、

潜在意識は
「頑張ろうと思っても頑張れない理由があるよ」
と教えてくれているのだそうです。
大切なのは
「頑張れない理由はなんなのか」
「なぜ頑張ろうと思うのか」
に目を向けて、考えたり悩んだりすること。
自分と向き合って対話をしていくことで
本当の自分の感情を見つけ、自分というものをちゃんと感じて
自信を取り戻していく。。。
ということを教えてくれているのだそうです。


インナーチャイルド(心の中にいる子どもの自分)を扱うセラピーも
私の今やっているパステルアートセラピーも
同じように自分との対話の中で何かに気づいて
そこから自分が変わっていきます。

私は、子どもの頃の母とのことを
顕在意識では「なんとも思っていない」「もうぜんぜん大丈夫」
と思っていました。
なのに、なぜか何も理由がないのに心の中に寂しさとか苦しさを
ふと感じることがありました。
そんな気持ちは誰かと一緒にいるときにも起こって
自分は人との間に壁を作ってしまうダメな人間かもしれないと思っていました。

パステルアートセラピーに出会って
絵の中に自分の心の中や、インナーチャイルドが出てきて
自分との対話をすることができたとき
なぜ自分がこんなふうに感じて人と心からくったくなく接することができないのか
わかったような気がしました。

今まで、なぜなんだろう、どうしたら消せるんだろう
と否定していた感情を
素直に受け入れることができたとき
涙がこれでもかというくらい流れて
体が震えて
胸が苦しくなって
そしてそれらがなくなったとき
「今の自分でいいんだ」と思えるようになりました。

ヒプノセラピーの過程を読んでみて
あのときの自分そのままのことが書いてあってとても驚きました。


今なにかもやもやするものが心にあっても
苦しくなければ、それはそっとしておくのがいいのだと
私は思います。
でも、もしも苦しかったら、
そのことが原因で、いつも同じところをぐるぐる回って抜け出せずにいるなら、
自分の心に問い掛けてみる時間を作って
自分と対話してみることも大切なのかもしれません。




2006/04/18 (Tue)
東山 紘久さん プロカウンセラーの聞く技術 (創元社)


この本は、カウンセリングを学んでいる人にはぜひ読んでもらいたい一冊です。(知人のベテラン臨床心理士の先生もお勧めの本)

カウンセリングの全ての基本である『聞く』(聴く)ということが
どういうものであるのかを、
今まで自分が受けてきたどの講座よりもしっかりと教えてくれる本だと思います。
今、カウンセリング業務に携わっている方にも
基本に立ち返ることができる良い本なのではないかなと感じています。

内容について書くよりも目次を読んでもらった方がわかりやすいと思うので、
下記に書いてみたいと思います。


***

 1 聞き上手は話さない
 2 真剣に聞けるのは、一時間以内
 3 相づちを打つ
 4 相づちの種類は豊かに
 5 相づちはタイミング
 6 避雷針になる
 7 昔の主婦は聞き上手
 8 自分のことは話さない
 9 他人のことはできない
 10 聞かれたことしか話さない
 11 質問には二種類ある
 12 情報以外の助言は無効
 13 相手の話に興味を持つ
 14 教えるより教えてもらう態度で
 15 素直に聞くのが極意
 16 聞き上手には上下関係なし
 17 寡黙と「いま・ここ」の感覚
 18 嘘はつかない、かざらない(オープンということ)
 19 相手の話は相手のこと(わかるが勝ち)
 20 評論家にならない
 21 共感とは芝居上手
 22 LISTENせよ、ASKするな
 23 話し手の波に乗る
 24 言い訳しない
 25 説明しない
 26 話には小道具がいる
 27 お茶室は最高の場
 28 したくない話ほど前置きが長い
 29 聞き出そうとしない
 30 秘密の話には羽がある
 31 沈黙と間の効用

 ***「プロカウンセラーの聞く技術」より抜粋


う~ん
こうして久しぶりにこの本をめくっているうちに、
自分の胸に手をあてながら
もう一度しっかり読まなくちゃなぁという気持ちになりました(^^;

『他人のことはできない』
『相手の話は相手のこと』

そんなことよくわかっていると思っていても
実はそんなに簡単なことではありません。
話しているうちに境界線を越えてしまったりするのです。

越えてしまっている自分に気づけるかどうか。
プロカウンセラーになるための第一関門なのかもしれません。






2006/04/17 (Mon)
西澤 哲さん 子どものトラウマ(講談社現代新書)


黄色の表紙とサブタイトルの『心を回復するために』という文字が印象的な
190ページの薄いシンプルな本です。

『トラウマ』とはどういうもので
どんなふうに形成され
どのように「自己」に影響していくのか
トラウマを癒すにはどうしていくか
そしてそれにはどういう意味があるのか

等、とてもわかりやすく的確な言葉で書かれています。


悲しいことや嬉しいことがあったとき、
そのときは本当に悲しくて心がつぶれてしまうんじゃないか、、と感じたり
嬉しくて嬉しくて天にも昇るような気持ちになったりします。

でも、
その気持ちが永遠にいつまでも続くわけではなくて
時間とともにだんだん薄らいでいくのはどうしてなのかというと、
悲しい気持ちや嬉しい気持ちを味わって感じていく、、ということを
何度も何度も繰り返していくうちに
自分の心の中で消化していき「過去のもの」としてとらえるようになるから
なのだそうです。


では、『トラウマ』というものはどういうものなのでしょう。

 ***

 「その体験が自分の認知的な枠組みに組み込まれない段階では、その記憶は
  それに対して起こったさまざまな反応とともに、一つの組織体として存在
  することになる。」
 「何らかの理由でこうしたショッキングな体験の記憶が意識に統合されない場合
  これらのショック体験の記憶やそのときに生じたさまざまな反応が一つのかたまり
  としてトラウマとよぱれるようになる。」

             ***「子どものトラウマ」より抜粋


本来なら何度もその感情を体験しながら自分の心に消化吸収していくことが
そうできずに心の中の異物として残ってしまい
いつまでも心の中に持ち続けることになってしまう。。
というのが
『トラウマ』が形成されるメカニズムであり、
また、とても大きなショックを心に与えた体験が
人の心の処理能力を超えてしまうものだったり
その人自身の心が弱っていてその体験を消化吸収していける状態でなかったとき
その体験はその人の心に「瞬間冷凍」されて、
そして何かのきっかけで
その凍った体験が溶け出したときにパニックに陥ってしまう常態を
『フラッシュバック』と呼ぶのだそうです。

そして、トラウマが癒えるということは
「その体験を過去のものとして自分の歴史の一ページに書き込むこと」
だと著者は書いています。


著者の西澤哲さんは、
大学教授で虐待などでトラウマを受けた子どもたちなどの
心理臨床活動をされている方です。

虐待を受けながら育った子どもたちの心にどんな影響があって
どうして虐待は世代間連鎖をしていくのか、
どうしたらその連鎖を断ち切っていくことができるのか、、等
この本を読んでいくと少しずつ見えてくるような気がします。

また、虐待に関わらず
なんだかわからないけれど心にもやもやしたものを抱えながら
生き辛い毎日を送っている人たちにとっても
この本に書かれていることが何かを変えていくきっかけになるのではないかな、、
そんな感じがしています。

人の心に携わろうとされている方には
ぜひ読んで欲しいと心から思う一冊です。





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