心理学・こころ関係の本紹介ブログ 忍者ブログ

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chome(マイコ)
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産業カウンセラー
心理相談員
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愛知県でカウンセリングルームを開業している
一児のお母さんです。

どうぞよろしくお願いします(^o^)ノ

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                                        産業カウンセラー 電話相談員                       「こころ」について学んでいこうとしている人たちに、ぜひ読んで欲しいなぁと思ったお勧め本を、感想や日常のことなどを交えながら少しずつご紹介していこうと思います(^-^)
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2024/04/19 (Fri)
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2009/11/25 (Wed)
平良浩樹さん 著  決めるのはあなた、という子育て 親は見守り、子が決める!

(文芸社)



著者の平良浩樹さんは、大手証券会社で採用担当として勤務し
その後、塾の経営・講師として子どもたちの教育に携わったのち
今はキャリアコンサルタント、産業カウンセラーとして
多くの若者たちのライフキャリアサポートをされていらっしゃいます。


「感謝・信頼・誠実・成長・夢を大切にしながら」
子どもから大人までのサポート活動に携わっている平良さんの
温かくまっすぐなメッセージが
この著書にはたくさん詰まっている気がします。



「しっかり聴いてあげられたのなら、ほとんどの子どもは随分とすっきりするものです。親としてのアドバイスをつい言ってしまいたい時もあるでしょうが、ちょっと抑えて「で、どうする?」と訊いてみましょう。
この言葉で、子どもの多くがもう一度考え、決め、そして実行するサイクルに戻っていけるようです。」

「子どもは自分自身に対して無意識のうちに「で、どうする?」と問い掛けられるようになります。この言葉を自分自身にしっかり問い掛けられるようになることが、実は社会に出て必要になってくるのです。」


                      ~本文より 抜粋~




著書の中のこの部分を読んでから
意識して息子になるべく
「で、君はどうする?」「どうしたいと思ってる?」
という言葉掛けをするようになりました。

すると、今までしょっ中あった親子バトル(笑)が
不思議ととても少なくなりました(^-^)



親はついついいろんなことを言ってしまって
子どものヤル気をそいでしまったりするんですよね(^^ゞ


「自分で決めてやりなさい」

と口では言っていても、
これでは結局、親の命令で「決める」という行動をしているに過ぎず
自分のことを自分で考え、自分で決めて、自分でやる…
ということにはならないんだよなぁ~

と、あらためて反省しています(^_^;)


子どもの持っているチカラと成長力を信頼して
子どもの「夢」を大切にしながら
見守っていくのが親の仕事でもあり、そうなっていくのが
親の成長なんだな…

と教えていただいたような気がしています(^-^)


そしてそういう親になることが
子どもたちがそもそも持っているチカラを発揮できる
環境をつくることにもなるんだなぁ。。と
思いました。


小・中・高校生の子どもさんを持つ親御さんや
そんな子どもたちに関わる多くの方たちにお勧めの一冊です♪




☆平良さんのホームページ

ネットでサポートする心とキャリア いつもOK ドットコム






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2009/11/25 (Wed)
別府悦子さん 著
「ちょっと気になる子ども」の理解、援助、保育―LD、ADHD、アスペルガー、高機能自閉症児

(ちいさいなかま社)




Oくんが教えてくれたことはたくさんあります。
どの子にも発達の可能性があるということ。
そして、実践が発達の手助けをするということ。
子どもの発達に対する大人の理解が実践を支え、
子どもとの関係を変えていくということです。

         ~あとがき より~




LD(学習障害)
ADHD(注意欠陥多動性障害)
アスペルガー症候群
高機能自閉症

という言葉を知るきっかけになったのが
我が家の息子との何年もの苦しい日々でした。


息子がADHDなんだと知ったのは小学校の5年生になったとき。

いえ、正確には小学校3年生のときに
「息子さんはADHDという障害かもしれないので
特別支援教室に移られてはいかがですか?」
と担任の先生に言われたときでした(^_^;)


そのとき私は
「うちの子が障害児であるはずがない」
「この子は今はできなくても、頑張れば絶対他の子たちと同じようにできるようになるはず」
と自分に何度も何度も言い聞かせては
息子に対しても「努力が足りない」「もっと頑張らなくちゃダメ」
「そのいい加減な性格を直せ」
と責める言葉を浴びせていました。


いろいろなことがあり、親子ともにとても苦しい日々を過ごして
今はADHDについて学びながら
「障害」を「これはこの子の個性」なんだなぁと思えるようになりました。


発達障害を持っている子どもたち(大人の人たちも)は
定型発達と言われる発達障害を持っていない人たちからすると
物事の捉え方や感じ方が少し違っているところがあったり
行動のスイッチが、ちょっと違うところについていたり…と
とらえどころがない、理解するのが難しい存在と感じてしまうことが多いのではないかと思います。
(親である私自信もそうでしたから…(^^ゞ)


でも、ADHDっていったいどんなもの?
そういう特徴(個性)を持っている息子(人たち)は、どんなふうに感じたり思ったりしているの?

…ということを学んでいくにつれ
息子(そんな人たち)のことをなんとなく理解できるようになりました(^-^)



この本には、いろんな特徴(個性)を持った子どもたちが登場します。
この子たちがどんなことを考え、どんなことを感じ、どんな思いで
毎日の生活を送っているのか、
そして、親御さんや支援に携わる人たちの思いが
とても伝わってきます。

そして、そんな子どもさんたちや、親御さんたちに
どんな支援が必要かなど
とても温かい視線で書かれています。


ぜひ多くの方に手にとっていただければいいなぁと
心から思っています。









2009/11/25 (Wed)
ロバート・D・フリードバーグ氏他 著
子どものための認知療法練習帳

(創元社)



「学習理論に基づく行動変容法・理論を総称して、行動療法、一方、認知や感情に焦点を当てる心理療法を認知療法と呼ぶ。現在、この両者は不可分に結びついており、「認知行動療法」と呼ばれるようになった。」

                    ~Wikipedia より~


「外傷体験と呼ばれるような刺激的な出来事から、日常生活での些細な出来事に至るまでのさまざまな出来事に対して、われわれがそれをどのように理解し、そこで何を考え、どのように振る舞っているかを問題とする。また、出来事そのものが個人にどのような意味を持っているかを考えるのではなく、そうした体験をしたときに、患者の考えていることがどのような意味を持っているかを考え、同時に患者が日常生活を送るなかで、そのような出来事への対処の方法を学ぶことができるよう援助を行う」

       ~坂野雄二氏 著 「認知行動療法」より抜粋~



「認知行動療法」とは何か? を インターネットや持っている本で探すと、上記のようなことが書かれています。


つまり、人というのは同じ体験をしたとしても
人それぞれ違うとらえ方をするのであり
そのとらえ方によって感じることが変わってくるし
また、行動も変わる。
出来事に対するとらえ方(認知の仕方)のクセを知り、少しずつ修正しながら、同時にその出来事への対処の仕方(行動)もより適したものに修正していきましょう…

ということを患者さん・クライエントさんと一緒にやっていくのが
「認知行動療法」です。



こんなふうに書くと、なんだかものすごく難しいことをやらなくちゃいけないモノのような感じですが(^^ゞ

実際はそんな小難しいことをするというわけではありません。


この「子どものための認知療法練習帳」は
小さなお子さんのために書かれた本ですが
認知行動療法とはどういうものなのか? について
「なるほど、そういうことなんだ…」と感じることのできる
モノではないかなと感じています(^-^)



私はよくカウンセリングルームで

「感情と行動を別に考えてみましょう」
「行動すると環境が変わる。環境が変わると感じ方が変わる。
感じ方が変わるととらえ方や考え方が変わる」

というお話をしたりするのですが
この本の中にも、小さな子どもたちがそのことを感じてくれるような
ワークがたくさん載っています。

小さな子どもだけでなく、大人の人たちにも
応用できるのではないかなぁと思ったりもしています(^-^)








2009/11/25 (Wed)
菅野泰蔵さん編著  読むだけでカウンセリング―こころをスッキリさせる82のヒント

(法研)


東京カウンセリングセンター所長の菅野泰蔵先生をはじめ、複数人のカウンセラーの方たちが
それぞれのカウンセリング・心理相談援助の場で経験したクライエントさんとのやりとりを
プライバシー保護のために個人が特定されることのないよう脚色したりしながら寄稿して一冊の本にまとめたものです。


普段、カウンセリングの現場ではどんなことをしていて
クライエントさんたちがどんなふうに良い方向へ変わっていかれているのか
クライエントさんから気付かせて頂いたことや
私たちカウンセラーがどんな姿勢でクライエントさんに関わらせていただいているのか…を
なんとなく感じていただけるのではないかなぁと感じました。



カウンセリングを受けてみようかな…と思っている方はもちろんのこと
カウンセラーになりたいと思い学んでいる人たちにも
お勧めの良書だと思います(*^-^*)






2009/11/25 (Wed)
加藤諦三さん  自信をつける心理学 (だいわ文庫)

(だいわ文庫)


先にご紹介した「『大人になれない人』の心理」を読んでから間もなく
いつも行く本屋さんで偶然見つけた本です。

生き辛さやなんとなく感じている劣等感を抱えた人たちが
そんな自分に気づいて、これからどう生きていったらいいか…
の入り口に案内してくれるような著書だな、
と感じました。

加藤諦三さん独特の表現なので
優しい癒しを求めて読むと、厳しい表現に辛い気持ちに少しなってしまうかもしれませんが

生き辛かった自分の人生を変えていきたい…
と心から思う人たちには
気づくことのとても多い著書なのではないかと感じています。



・自分の基準を持てば劣等感はなくなる
・心のあり方で劣等感は自信にかわる
・本当の自信と偽りの自信
・自分の価値を信じられるか
・弱点に苦しむ人、苦しまない人
・好かれようとして嫌われる人
・心理的に健康な人の生き方
・利己的な人の心理構造
・自信のない人の行動心理
・劣等感の解消に必要なもの
・まちがった願望は不幸を招く
・自分の感情を持てば道は開ける
・「これでいいんだ」と思うことから始めよう



      ~「自信をつける心理学」目次より抜粋~





2009/11/25 (Wed)
加藤諦三さん  「大人になりきれない人」の心理 (PHP文庫)

(PHP文庫)


加藤諦三さんの著書は以前よく読んでいましたが
カウンセラーとして仕事をし始めてからは手に取ることがありませんでした。

この本は、近所のコンビニエンスストアで見かけて
なんとなく表題に惹かれるものを感じて買ってしまったものです。


自由に自分らしく生きていくためには
自分で決めて、自分で扉をあけて、自分の足で歩いて
自分が決め行動した結果にも責任を持つ・・・という「覚悟」が
どうしても必要です。

「大人になる」とはそういうことなのだ・・・

ということが
辛口な表現ではあるけれど、とてもわかりやすく書かれています。


何より、加藤諦三さんご自身が
ご自分のことを 「私は5才児の大人だった」 と書かれているのがとても印象的でした。



なぜ気持ちよく生きていくことが難しいのか、
なぜ人と良い関係を長く築いていけないのか 悩んでいる人や
どうしてこんなにも生き辛いと感じている人たちがいるのだろう・・・
と感じている人たちに

次にご紹介する
「自信をつける心理学」も含めて
ぜひ手にとってじっくり読んでいただけるといいなぁと思います。



2009/05/15 (Fri)
ヘネシー・澄子さん 気になる子 理解できるケアできる ~脳から見た「子どもとトラウマ」(子育てサポートブックス) (Gakken)


子どもにとってどんなときにトラウマになっていくのか…の事例や、脳とこころの発達、トラウマと脳の関係、対処や治療方法を、図や絵なども提示しながらとてもわかりやすく優しく紹介している良書です。


自分がボトム・アップ・アプローチという治療法があることを知ったのもこの本からでした。

トラウマ的ストレスには、体の感覚に焦点を置いて、ストレスに対して「戦うか逃げるか」などの体の反応を完了させること…が必要なのだそうです。
ボトム・アップ・アプローチとは、「脳幹」という自律神経をつかさどる脳(首の骨と脳が接している部分にあります)の不調を治すことで、その上の「大脳辺縁系」(感じる脳)の過剰反応を鎮め、そのまた上の「大脳」(考える脳)の機能を取り戻す…
という、下(脳幹)から上(大脳)への治療法です。

「トラウマに対する肉体の反応に重点を置き、トラウマの記憶を思い起こしてその出来事に対峙し、それに立ち向かう、または逃げることに成功する経験をすることで、生命の川をせき止めていたトラウマという岩石をとり除いて川の流れを正常に戻すものです。」

                ~本文より抜粋




第1章 2つのトラウマ
第2章 脳と子どもの発達
第3章 トラウマと脳
第4章 保護者ができるトラウマ治療法
第5章 子どものトラウマの最新専門治療






2009/05/15 (Fri)
中田洋二郎さん 発達障害と家族支援―家族にとっての障害とはなにか (学研のヒューマンケアブックス) (学研)


発達臨床心理学を専門とし、発達障害児とその家族の支援に関わる著者の経験から
家族と専門家間の連携の際に生じる捉え方や感じ方の違いについて論考しながら
家族支援、連携へのヒントが提示されています。


相談活動やカウンセリングの現場でも、発達障害を持ったお子さんの保護者からの相談がとても多くなっているのも現実です。

保育士、教師などの教育現場の方たちだけでなく、私たちカウンセラーにもとても必要な知識が書かれている良書です。



2009/05/15 (Fri)
安原昭博さん ADHD・LD・アスペルガー症候群かな?と思ったら… (明石書店)


安原こどもクリニック院長である著者が
長年の発達障害の子供たちの心療経験から、子供たちにどういう思いで支援してほしいか…を書かれた本です。

発達障害かな?…と感じたとき、どう対応すればいいのか、発達障害を持った子供たちの特徴について、支援の仕方や相談窓口の情報など
最初のとりかかりをどうしたら…?と迷う保護者や子供たちに関わる方々にとって、分かりやすく簡潔に書かれています。


「近くに、気にかかる子供がいる方には、ぜひこの本を読んで、考えて、実践していってほしいのです。子どもは、みな純粋で、一生懸命毎日を生きています。また、どんな子どもも親や先生、友達に自分のことを認めてほしいと思っているのです。そんな子どもたちが、自分を認める気持ち(自己肯定感)を高め、長所を伸ばし、イキイキと毎日を送るために、周囲の大人の協力は欠かせません。まずは、この本を手に取ったあなたから、子どもたちのために、考えることからはじめてほしいと切に願います。」

            ~本書「はじめに」から抜粋




2009/05/15 (Fri)
森川那智子さん 昨日よりもっと自分を好きになる (青春文庫) (青春出版社)


こころとからだクリニカセンター所長で、ヨガ指導者でもあるカウンセラーの方が書かれた本です。


自分を好きになるってどんなことなのかなぁ…と
こちらのカウンセリングルームに来られているクライエントさんたちもよく言われます。

そうですねぇ、自分を好きになるってどんなことなんでしょう。


人間だから、デコボコがあっても当たり前で
良いところもあればダメだなぁと思っちゃう部分だってあったりしますよね。
「ダメな部分もひっくるめて好きになりましょう」と口で言うのは簡単だけど、それが難しいんだよね…という声が聞こえてきそうです(^^ゞ



今の自分をダメだと責めて、「こうならなくては」と思えば思うほど、苦しくなることはありませんか?
益々今の自分がダメダメに思えてきちゃう…なんてことがあったりしませんか?



今の自分を「ダメ、マイナス」と責めて
重たい気分を引きずりながら「絶対こうならなくては」と痛いくらいに努力根性を強いることと

今の自分はこうなんだなぁ…とただ感じて、
ゼロ地点からの出発として、そこから自分を育てていくこと。

どちらも同じことをしていこうとしているのに
そこから始まる時間はずいぶん違うものになるような気がします。



では、今の自分を感じてそこから自分を育てていくって、どんなことをしていくことなのでしょうか。
そのヒントになってくれそうなことが、この本にはたくさん書いてあるような気がします(^-^)


「いい人」で頑張り過ぎて、生き辛くなっている人たちにお勧めの一冊でもあります。




2009/05/15 (Fri)
斎藤学さん 自分の居場所のみつけかた (大和書房)


>わたしは、ここにいていいのだろうか?
>生きづらさを抱えて生きる人たちへ

                 ~帯より抜粋


家族関係やアダルトチルドレンについての著書がとても多い斎藤学さんの本は、よく手に取っています。
著者の書き方はストレートな表現も多いので、なんとなく身に覚えのある人たちにとっては痛い…と感じるところもあるかもしれません。


さて、自分が安心できるこころの居場所とは
いったいどこにあるのでしょうか。

そんなことを追い求めて生きる人たちの例を読みながら
自分の中の答えを見つけていくきっかけになるかもしれないなぁと思いご紹介しました。




第一章 安全な居場所を失うとき
第二章 規格外の人たちの居場所探し
第三章 敗北感にとらわれる人たち
第四章 心の居場所と愛する能力
第五章 居場所を見つけにくい人たち
第六章 それぞれの居場所探し
あとがきに代えて~ちょっとお説教になりますが




2009/05/15 (Fri)
山鳥 重さん 知・情・意の神経心理学 (青灯社)


>こころは不思議な現象である。
>遠い遠い紀元前の昔、般若心経に登場するカンジザイ
ボサツは
>こころは在るといえば在るが、無いといえば無いとの
>たまった。
>そのほぼ二〇〇〇年後、かのデカルトはこころは実体
>であり、
>絶対確実に存在すると主張した。
>果たしてこころは在るのか、無いのか?
>どちらがいったい正しいのか?
>この問題はデカルト後、四〇〇年たった現代でも、
>実は解けていないのである。

           ~著書内「はじめに」より抜粋



本屋に立ち寄ったら、なぜかこの本が目に飛び込んでき
ました。

「こころっていったい何?」

誰もが一度は思ったことのあることだと思うのですが
この本は、神経心理学者という脳の専門家の立場から
「心像経験」「感情」「意思」について、脳とこころの
関係を述べています。

実は、難しくて半分ほど読んだところでストップしているんですけど(^^ゞ ずっと気になって枕もとに置いてある本の一つなのです。


こころ=脳 なのかどうかは
私にもやっぱりわかりません。

ただ、脳の仕組みを知っておくと、こころのことも少しは理解できるのじゃないかなぁ…と思ったりもしています。
また少しずつページをめくってみたいと思っています。






2009/02/27 (Fri)
平井孝男さん 心の病いの治療ポイント―事例を通した理解 (創元社)


精神科医療や心理カウンセリング業務に携わる人たちにとって
バイブル的な本としても知られています。
カウンセリングの治療ポイント、境界例の治療ポイント
などの著者の他の書籍とともに
具体的な事例を通して、治療や関わりのポイントを
細かに解説されているのはもちろんのこと、
治療者・カウンセラーとしての心構えなど、基本的なことが
とても詳しく書かれている良書だと感じています。

平井先生は
共感することの難しさをよく話されています。
すぐに「わかる」と思ってしまうことの危険性や
傾聴だけではよくない点など
患者やクライエントの立場からみて、どんな治療・カウンセリング
であるべきか…ということを
先生の経験からとてもわかりやすくお話されます。

何より先生ご自身の患者さん、クライエントさんへの温かい関わりを
実際に講義などでお話を聞かせていただいても感じています。


現場にいる方も、これから学ばれる方も
心の病に苦しんでおられる方やご家族の方にも
広く読んでいただければという思いで書かれたそうです。

ぜひ、手にとってページをめくっていただきたいなぁと
一読者である私も思っています。




2009/02/27 (Fri)
菅野泰蔵さん カウンセリング方法序説 (日本評論社) 



カウンセリングを学んで、相談業務なとの心理的援助に携わっている人たちの中には、
今までに教育機関や養成機関などで学んできたことのみをしていると
どうも違和感があるなぁ…
と感じられている方もいるのではないかと思っています。

どこに違和感を感じてしまうのか…
そんなことを少しずつ自分なりに探っていくためのヒントが
この本には書かれているのではないかという気がしています。


当たり前のことを当たり前にするとはどういうことか?
「傾聴する」ことがカウンセリングなのか?
カウンセリングとはどんなことなのか?
カウンセラーとは、どんな仕事をする者であるのか?
わかることとできることは違う…など

現場で生きるカウンセリング、カウンセラーの在り方が
「カウンセリングはサービス業である」という筆者の視点から
分かりやすく書かれています。


私自身、菅野先生の「工学的なカウンセリング」という考え方が
現場を通してとても腑に落ちている実感があります。

何か違和感を感じながら現場にいる人たちに
ぜひ手にとっていただきたい本だと感じています。


 第一章 カウンセリングとは
     あたりまえのことをすることである

 第二章 カウンセリグとはサービス業である

 第三章 カウンセリングの威力

 第四章 人を笑わせる芸人になるために

 第五章 臨床に対抗するために

 第六章 神は細部に宿る

 第七章 身体としての言葉

 第八章 カウンセリングとは問うことである

 第九章 ケースの見方、仮説の立て方

 第十章 臨床的リアリティーについて

 第十一章 カウンセラーの言葉

 第十二章 言葉を磨くトレーニング

 第十三章 言葉の力を積極的に生かす

 第十四章 「一本!」をとる面接

 第十五章 解決についての考察







2009/02/27 (Fri)
根本橘夫さん 傷つくのがこわい (文春新書) (文藝春秋)


人は誰もが心傷つく存在なのかもしれません。

心は傷つくことで、その人を守っているとも言われていますが
でも、あまりにも傷ついてしまうことで
生き辛さを抱えてしまう人たちもいたりします。


この本では、
人が心傷つくとはどういうことなのか、
心傷つきやすい人とそうでない人がいるのはどうしてなのか、
心が傷ついたとき、どうしていけばいいのか…

心が傷つく仕組みを分かりやすく紐ときながら
例も交えて紹介されています。

心理系の本を今までにもたくさん読んできて
久しぶりに心にすっと入っていくような感覚を覚えた本でした。

自分の心の中にある傷つきやすさ、闇の部分と
照らし合わせながら、もう一度読んでみたいと思っています。



 第一章 心が傷つくということ
 第二章 傷つきやすい人・傷つきにくい人
 第三章 なぜ、若者は傷つきやすいのか
 第四章 家族のなかでの傷つき
 第五章 傷つきやすい若者への接し方
 第六章 心傷ついたときには
 第七章 傷つかない心を求めて






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